初心者ガイド > 第4回
4. 株式を購入するには
〜優待をもらうための必須スケジュールと単位〜
欲しい優待銘柄が決まったら、いよいよ実際に株式を購入するフェーズに入ります。ここでは、口座開設の簡単な手順と、「いつまでに、何株買えば優待がもらえるのか?」というルールを解説します。
1. 証券会社の口座開設(ネット証券)
第1回でも触れた通り、上場企業の株式は「証券会社」を通じて購入します。銀行の窓口でも投資信託などは買えますが、個別の企業の株式を買うためには証券口座が必須となります。
現在において、株式投資を始めるなら「ネット証券」での開設がおすすめです。店舗型の証券会社の対面窓口で株を買うと、高額な取引手数料を取られてしまいます。ネット証券であれば手数料が無料になるプランも多いです。更には、スマホから最短数日で口座開設が完了します。
2. 把握するべきタイミング、「権利付き最終日」
株主優待を手に入れる上で、把握するべきタイミングがあります。それが「権利付き最終日(けんりつきさいしゅうび)」です。
例えば「3月末日」が権利確定日(名簿に載っていなければならない日)の銘柄があったとします。初心者は「3月31日に株を買えば間に合うだろう」と考えがちですが、31日に買っても株主優待はもらえません。株式の購入手続きをしてから実際に株主名簿へ正式に登録されるまでには、「2営業日」のタイムラグが存在するからです。
そのため、権利確定日よりも「土日祝日を抜いて2営業日前(権利付き最終日)」の株式市場が閉まる15時までに株を購入し、持っておく必要があるのです。
【図解】優待をもらうためのスケジュール(3月31日が休日の場合)
権利付き最終日
権利落ち日
権利確定日
※権利付き最終日の翌日(権利落ち日)にすぐ株を売約しても、名簿には載るためその回の優待は手に入ります。(ただし優待相当額だけ株価が下落するのが通例です)
3. 「単元株(100株)」という購入単位のルール
一般的に企業の株価は1株いくらで表記されているのですが、企業ごとに株式を取引できる最小株式数が決まっています。この基本単位を「単元株(たんげんかぶ)」と呼びます。
現在の日本の株式市場では、原則として「100株単位」での購入が義務付けられています(※1)。つまり、株価が「1,000円」の企業があった場合、最小購入額は1,000円ではなく、1,000円×100株=「10万円」となります。
そして、優待をもらうための条件も、ほとんどの企業が「100株以上保有」としています。
しかし、中には「200株以上持っていないと優待を送らない」「最低500株から」など、企業によって厳しい取得条件が設定されているケースも多々あります。100株買って安心して待っていたら、実は500株必要で優待が全く届かなかった……となってはもったいないです。
当サイトの各銘柄詳細ページには、優待を獲得するために最低何株必要なのか(取得条件・利回り基準)が明確に記載されています。購入前に必ず、必要な株数と自分の投資予算が合っているかをチェックするとミスが減らせると思います。
※1:最近は「ミニ株」等の名称で証券会社が独自に「1株」から買えるサービスを提供していますが、優待をもらう権利は原則「100株以上」という会社の規約の壁があるため、1株だけ買っても優待はもらえないケースがほとんどです。(ごく一部に「全株主」が対象の隠れ優待等は存在します)
💡 第4回のまとめ
- 株式の個別売買は、手数料が無料または極めて安いネット証券で口座を開設するのが定石。
- 優待をもらうには、月末などの権利確定日ではなく「権利付き最終日」までに株を買わなければならない。
- 権利付き最終日を「1日(一晩)」またげば、翌日の権利落ち日に株を売却しても優待はもらえる。
- 株式は「100株単位」での購入が原則。
- 「100株」ではなく「200株」や「500株」ないと優待をもらえない企業もあるため、当サイトの取得条件を必ず確認すること。