初心者ガイド > 第3回
3. 株主優待の選定方法
〜「使わない優待は利回り0%」後悔しない銘柄の選び方〜
株式の仕組みと優待のメリットを理解したところで、いよいよ「数ある優待銘柄の中から、どれを選べば良いのか?」という実践的なフェーズに入ります。ここでは、後悔しないための優待選びのポイントと、当サイトの効果的な活用方法を解説します。
1. 「利回りだけ」で選んではいけない理由
株式投資の指標として広く使われるのが「利回り(りまわり)」です。例えば、投資した金額に対して年間で何%の配当金や優待品がもらえるのかを示す数値です。(例:10万円投資して、合計5,000円分の優待と配当がもらえる場合、総合利回りは5%)
証券会社のランキングなどを見ると「利回り10%超え!」といった銘柄が目に飛び込んできますが、ここで初心者が見落としがちな落とし穴があります。
どんなに計算上の利回りが10%や20%と高くても、「有効期限付きの高級エステ割引券」や「近くに店舗がないレストランの食事券」をもらってしまい、結局使えなかった場合、あなたにとってのその優待の利回りは事実上ゼロ(無価値)になります。配当金(現金)とは異なり、優待利回りの数値は必ずしも「あなたにとっての価値」とイコールではない点を忘れないでください。
2. 「生活費の削減」というアプローチ
では、何を基準に選べば良いのでしょうか。有効な選定方法は「自分が普段使いしているお店の中から検討すること」です。
例えば、あなたが毎日のようにお米を消費する家庭であれば「お米がもらえる優待」を、週末は必ず家族でファミレスに行くのであれば「〇〇ファミレスの食事券」を選びます。このように固定化された生活費(食費や日用品費)を株主優待で代用することができれば、浮いた現金がそのままあなたの手元に残ります。
優待利回りランキングの上位から知らない銘柄を選ぶのではなく、まずはご自身の生活圏内にあるお店や、定期的に購入している必需品を提供している会社がないかを探すことが、後悔しない優待投資の第一歩です。
3. 権利確定月と、実際に届くまでのタイムラグ
優待選びにおいてもう一つ、優待を実際に受け取る月日に関する指標が「権利確定月(けんりかくていづき)」です。これは「この月の特定の日に株主名簿へ名前が載っていれば、優待を送りますよ」という会社の締切月のことです。
しかし、間違えないでもらいたい点があります。それは、権利確定月に株を購入したからといって、翌月にすぐさま優待品が自宅へ届くわけではありません。
⏰ タイムラグの仕組み(例:3月末日が権利確定の場合)
- 3月末:権利確定(ここで株主としての権利をもらう)
- 4月〜5月:企業が決算作業を行い、帳簿を締める
- 6月中旬:株主全員を集めた「株主総会」が開催され、配当金などの承認・決議が行われる
- 6月下旬〜7月:総会が無事終了した後に、ようやく配当金の入金や、優待品の発送が一斉にスタートする
このように、概ね「権利確定月から約3ヶ月後」にようやく手元に届くのが一般的なスケジュールです。「冬に鍋をやりたいから」と11月にカニがもらえる権利を取っても、届くのは春めいてきた2月〜3月頃になってしまう、といったタイムラグ計算も選定時には想定しておきましょう。
4. 当サイトのデータベースの歩き方
当サイトは、「証券コード順」や「単なる利回り順」ではなく、これまでに解説してきた「実際に行けるお店」や「必要なジャンル」から逆引きで探せるように設計されたデータベースです。
サイドバーのナビゲーションを活用し、以下の軸で検索をスタートしてみてください。
- ブランド・店舗から探す:マクドナルド、〇〇ファミレス等、自分の生活圏にあるか?
- ジャンルから探す:「食品・飲料」「日用品」「宿泊」など、現在手出しで支払っている固定費を代替できないか?
- 月ごとに探す:直近で権利期日が来る銘柄にボーナス(余裕資金)を投じられないか?
💡 第3回のまとめ
- 使わない割引券をもらっても意味がない。利回りだけを見て選ぶのは避ける。
- 最も賢い優待選びは、自分が普段必ず行く店や消費するものを優待で代用し「生活費を削減する」こと。
- 権利確定月で権利を取っても、優待品が実際に自宅に届くのは株主総会後となる「約3ヶ月後」とタイムラグがある点に注意。
- 当サイトのカテゴリー検索などを活用し、自分の生活圏にマッチした「本当に使える優待」を探し出そう。